診療放射線技師の年収の平均は高い、低い?他職種と比較してみた!

さてさて、今回は皆さん気になる所たる診療放射線技師の年収について。

ここを見ている皆さんは、多かれ少なかれ放射線技師に興味がある、または放射線技師を目指している方々だと思います。放射線技師で食っていこうというのですから、当然、将来の収入をライププランに組み込むためにも年収の情報は重要な話といえます。
診療放射線技師の年収の平均は高いのか、低いのか、気になりますのよね。

まずは平均から見ていきましょう。




放射線技師の年収の平均について解説!

お給料は当然に職場によって大きく変わりますので、まずは公式なデータを参考にしてみましょう。
我らが医療職の親方である厚生労働省発表の賃金構造基本統計調査によりますと、平成28年度の診療放射線技師の平均年齢は38.8歳で平均年収は524.1万円だそうです。

これを高いと見るか安いと見るか。
ザッと検討してみましょう。

他の医療職との比較について

では、他の医療系職種と比較するとどうでしょうか?

(平成28年度)
医師 1240.1万円
薬剤師 514.9万円
看護師 480.9万円
診療放射線技師 524.1万円 ←
臨床検査技師 475.0万円
理学療法士、作業療法士 407.0万円

以上のような結果です。

こうして並べてみますと、かなり多いように見えますね!



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放射線技師の年収が高いという意見

ネットを見ますと放射線技師の年収が高いからオススメです!という言説が散見されます。
果たして、上記の通り本当に高給といえるでしょうか?

一般的に年収は勤続年数および経験年数によって引き上がるものと考えられます。
そうであるならば、平均データはあくまでも『勤続年数を問わない全世代の平均』であるという原則と、そして、我が国の人口分布からも分かります通り、団塊の世代を始めとした高齢者世代は総じて勤続年数も高く、同様に、総じて世代別年収も高いという事実から、高齢者世代が放射線技師という職種全体の平均年収を押し上げているという事実が推測されます。

反面、勤続年数が少ない若年層で考えると、前記とは逆に『高齢者世代の高い年収』を引き下げる効果を出していることが推測されます。ですので、あくまでも平均は平均であることと、10年後以降の団塊の世代がリタイヤする頃には大きく下方修正されている可能性があると私は考えています。

放射線技師の年収が低いという意見

上記とは逆に、放射線技師の年収は低いよ!という意見もあります。おそらく現場の声なのでしょう。

平均はあくまでも全世代の平均である、という原則を考えると、当然、平均以上の人もいれば平均以下の人もでます。(いなきゃ『平均』の概念が崩壊します)ですので、年収の高い低いを考える時は、平均年収はあくまでも目安で、同じ地域で同じ業務内容の他の事業所と比較するのが良いのではないかと思います。

まとめ

なお、私自身も現役ですが診療所勤務ながら勤続年数を重ねた状態で上記の平均年収を超えています。
同期の年収はピンきりで、私より100万円以上低い人もいれば、50万円以上高い人もいます。この辺りからも、あくまでも平均は平均、ということがわかりますね。
身も蓋もない話で恐縮ですが、年収は職場と仕事内容次第かなあ、という気はしています。

一般論ですが、当直勤務のあるような病院だと、当直なしと比較して年収が高くなり傾向があります。
また、当直ありの職場は必然的に病院で、更に複数技師がいるのが普通ですので、職場としてしっかりした給与体系を持っており、個人経営のクリニックや、個人経営まがいの医療法人と比べてちゃんと給料がでて昇給する所が多いです。

若くても稼ぎたい!という方は技術アップの訓練も兼ねて、最初から大きな病院に務めるといろいろな面で良いことが多いのではないかと思います。



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