今回は、診療放射線技師の転職理由について考えてみたいと思います。
これは本当にたくさんあります。人それぞれと、職場それぞれとの組み合わせによって発生するものとも言えます。
私自身の転職経験や、同僚、見聞きした話も踏まえてザッと書いていきましょう。
なお、理由の並び順は必ずしも順位というわけではありません。
１．給料が低い（あるいは待遇悪化）
比較的、メジャーな転職理由です。これについては補足が必要でしょう。原則、職員は給料は施設側との話し合いで合意があったからこそ労働契約を締結して働いているわけでして、いわば、給料が低いのは織り込み済みで働いているのでは……？という推定が働くわけです。
しかし、ここでいう『給料が低い』とは、正確に言うと『何らかの理由で撮影数や仕事が増えていまの給料じゃ仕事内容につり合ってない！』ということになります。
理由は様々ですが、職場が発展して患者が増えて相対的に撮影数が増えて「こんな給料じゃやってられねーよ！」となるケースや、技師の退職者が立て込んで一人あたりの仕事量が突然増えて、求人はいつまでたっても応募者がなく、いつの間にか技師が減ったままでの業務が状態化して経営者には改善する様子がない、というひどいケースもあります。
そして、最終的に、『給料が低い』となるわけです。
同じような経緯で待遇が悪化した場合などもここに含みます。（欠員が補充されず有給どころか公休すらマトモに取れない状況が続いている、等）
なお、私自身の体験談ですが『残業代が支払われなかった』という理由で転職したことが昔、あります。そのクリニックチェーンは１年後に潰れましたが……今で言うところのブラック企業のようなところでした。辞めてよかったと思っています……＾＾；
２．同僚と反りが合わない
もしかすると一番多い理由かもしれませんね＾＾；
放射線技師は放射線科で待機するのがほとんどです。ということは、一日中同僚と同じ部屋で過ごすわけです。反りが合わないと、これは結構な苦痛となります。
同様に、反りが合わない技師が途中から入ってきた、という場合もあります。そういった場合にどちらかが退職するわけですね。
３．独立する医師や知り合いの技師に誘われた（引き抜き）
余り聞かない理由ではありますが、無いわけではありません。
普段からの人間関係の賜物でしょう＾＾
４．事故・病気で長期休職からの退職
時折、目にする転職理由です。
本人が運悪く事故にあったり、大きな病気をすることで数ヶ月や半年以上も仕事に出られず、職場としても放射線技師を補充しなければ業務が回らないためやむなく雇い、結果、本人が帰る場所を失ってしまった、という悲しいケース。
転職時、少しといえど現場から離れていて身体・腕がなまっているのではないか？という程度の軽いマイナス推定はされるかもしれません。
踏んだり蹴ったりですが、強く生きましょう。
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５．痴情のもつれ（おいおい……
職場内恋愛（放射線技師同士に限りません）が破局し、傷ついたどちらかが「ここに居ると相手と顔を合わせてしまう」という理由で去っていくケースです。
個人的には（なにやってんだよ……）と思いつつも、実は、結構よく聞く転職理由ですね……
大抵、当事者らは別のもっともらしい理由をつけて去っていくんですが、後になって「あの人、◯◯部の△△さんと付き合って別れて辞めたらしいよ」と、どこからともなく情報が回ってくるわけです＾＾
６．激務についていけなくなった
急性期や慢性期（老人メイン）の双方で起こりうるケースです。
単純に、仕事量が多いですので、年齢とともにいつまでも若かりし頃・ピーク時の身体の動きができなくなり、もう少し仕事の楽な所にいこう、と転職するケースです。個人的には、真っ当な転職理由だと思います。
転職後、穏やかな中小病院で管理職や主任になったり、一人技師のクリニックでのんびりと仕事をされているケースをよく見かけます。
７．大きめの医療事故を起こした（引責辞任）
これは……まあ、普通に、居づらいですよね……
ノーコメント、ということで＾＾；
８．職場や仕事に不満はないがより高給・高待遇を求めて
特に何の不満も無いのだけど給料が高いところがある、あるいは可処分時間が増える等の待遇面の改善を求めて転職するケースです。仕事のデキル人に多いです。
９．より高度な仕事を求めて（スキルアップのため）
最後に紹介するのが、スキルアップのための転職です。普段から勉強会などによく出席し、技術と知識を高めて認定資格などを取ったりする人にとても多いです。尊敬します。
まとめ
色々と書いてきましたが、こうやって少し考えるだけでもたくさんありますね……大抵はどれかに当てはまるのではないでしょうか。
でも、なんだかんだで、お金と人間関係が多いですよね……＾＾；
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