「診療放射線技師は最近、就職難だっていうけど大丈夫なの? 男性と女性で違いはあるの?」
定期的に出る質問ですが、特にこの数年でよく聞かれるようになったように思います。
実際の就職状況はどんなものなのでしょうか?
2017年は確かに苦しいかも?
2016年2月のデータで有効求人倍率(パート含)が約2.2倍ということで就職状況が改善していたように見えるのですが、今年はどうもかなり低いように感じています。
目に見えて求人が少ない、あるいは条件が悪いところが目立つ、という感じです。
ただし、新卒については学校からの紹介というコネも手伝って、そこまで酷くはないようです。
知識と技術を高めていくことが大切!
就職にあたり、従来以上に放射線技師としてのスキルが重視されているように感じます。新卒はともかく、ひとたび技師免許を取ったのであれば更なるスキルアップのため、学会や勉強会に出席して人脈を伸ばし(ハローワークに出すまでもなく、技師同士の紹介で就職・転職が決まることはとても多いです)、認定資格を得て目に見える形で技師としてのバリューを高めていきましょう。
この点、人脈を培ってスキルも高い放射線技師については就職も転職も心配には及ばないでしょう。(もちとん、待遇面すらも。)
これはもう技術職としての宿命ですので、言い訳せずに頑張り続けるしかありません(苦笑)
男性と女性とで差はあるの?
マンモグラフィやエコーといった、患者にダイレクトに裸になってもらう必要がある業務が含まれる職場においては、比較的、女性が歓迎される傾向があります。(患者がそれを望むことが多いためです。)
しかし、例えば認定資格持ちの男性と資格なしの女性を比べると資格持ち男性が優遇されますので、技術での差異を見せつけられるならば、大局的に見ると大きな差はないように思います。
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大学と専門学校とで差はあるの?
これは就職難に限った話ではなく、放射線技師の就職に関しては大卒が圧倒的に有利であることは昔から変わりません。むしろ、今後はますます加速していく可能性すらあります。大学と専門学校を比べると、学校の数も卒業生の数も違いすぎます。
そして、大学卒の技師が年々増えてきていることを考えると、就職、特に大病院への就職については専門学校卒が非常に不利であると言えるでしょう。
これは転職についても同様です。
まとめ
今から15年ほど前(2002年頃)、新卒かつ都市部(大阪・東京)ですら働く場所が無いという、史上最悪レベルの就職氷河期があったことを記憶しています。技師になったのに働く場所がなく、やむなくコンビニで1年以上バイトしていた新卒もいたほどでした。
果たして来年はそれの再来となるのか、それとも回復していくのか。残念ながら私にはわかりません。
しかし、いまもそうですが、今後も含めて医療業界をリタイヤしていく高齢の放射線技師が増えていくことを考えると、そこまで絶望的な状況とは言えないのではないかと考えています。
現状で就職口が全く無いわけではありませんし、技術の高い人は相変わらず職場替えをしています。
若手も、働きながら技術を高めれば条件がより良い職場に移動するチャンスがあります。
上記の繰り返しになりますが、やはり医療技術職たる診療放射線技師ですので、今後はますます技術が求められる時代になっていくのではないでしょうか?
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