「レントゲン写真のコピーがほしい時、お金を出したらもらえるの? 値段は?」
貰えます^^
が、幾つかの事情により貰えない場合もあります。
以下、簡単にまとめていきます。
診療情報提供(紹介状に付随する診療情報の提供)と呼ばれます
レントゲン写真等の情報を必要に応じて患者や医療機関に提供することを、診療情報提供といいます。巷でよく言われる『紹介状』のことです。これに、例えば骨折したからオペ希望で患者を紹介します、という場合に自分のところで撮影したレントゲン写真を一緒に提供するわけです。
これには幾つかのケース分けがあります。
そもそもコピーの値段は?
事業所によってマチマチです。紹介状(診断書)とは別料金であることが多いと思います。
また、後述しますがアナログフィルムとデジタルフィルムとで貸出しの形態が異なりますので、枚数が1枚でも10枚でも100枚でもCDなら1枚に収まる枚数ならCD1枚分、という所が多いように思います。逆に、アナログフィルムのコピーだと枚数が多いととんでもない値段になります……
1.アナログ写真の場合
今では珍しい、銀塩のアナログレントゲン写真です。何故か未だに医療ドラマや医療コントでライトアップする機械(シャウカステン)に吊るされているのを見掛けますが、いまどきあんなのは滅多に無いでしょう……ともあれ、そういったアナログフィルムの貸出し・提供については、以下の通り、複製機の有無によっては出来ないケースもあります。
複製機(デュプリケーター)がある場合
銀塩写真のコピーを作り出すための機械です。詳細は省きますが、出来上がっている銀塩写真を同じ銀塩写真にコピー出来ますので、かなり精度の高い情報提供ができます。値段は前述の通りマチマチですが最低でもフィルムの仕入れ値分は貰わないと事業所が赤字になりますので、枚数が増えると患者さんにとって値段が悲惨なことになりますし、複製作業を担当する技師もものすごい時間を奪われるので勘弁して欲しいです。(もう15年以上触っていませんが、まだ、有る所には有るんだと思います)
複製機がない場合
貸し出すと、当該事業所からオリジナルフィルムが無くなってしまいますので、『要返却』のハンコをつけた封筒に入れて貸し出すことになります。ですので、患者が単に家で眺めたいとか記念に売ってほしいといった理由では無理かもしれません。
2.ドライフィルムの場合
患者にとってはよくわからないと思いますし説明をすると長くなるので省きますが、ドライフィルムと呼ばれるタイプのレントゲンフィルムがあります。銀塩より分解能はだいぶ低いですが、読影には概ね問題がありません。このタイプはデジタル撮影データをアナログとして焼き付ける事になりますので、データが有れば簡単に複製できます。
枚数に応じてお値段が比例して上がります。
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3.デジタルデータのCD焼付け
現在の主流です。いくらでもコピーできます。CDの一枚に収まる範囲なら全てCD一枚分の値段で済むことが多いです。ちなみに、焼付け作業から仕上がりまでに3〜5分、極端に多くて数枚となると30分以上も掛かることがあります。焼く側は大変です……
この形式の場合、記念にほしい、などの理由でも売ってもらえることが多いです。
保管方法は?
CDの場合はともかく、アナログフィルムを自宅で保存する場合ですが、高温や多湿といった環境でない冷暗所に保管しておくと良いでしょう。
実際、医療機関といっても別段特別な保存方法をしていない事業所が多いです。そのくらい、アナログレントゲンフィルムは耐久性が高いです。
まとめ
以上、ざっとこんな感じです。
コピーが欲しい場合、デジタルでCDに焼き付けてコピーを貸出してくれる医療機関であれば気軽に相談してみるのもいいでしょう^^
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