「子宮卵管造影検査後に出血が続くけど原因はなに? 腹痛があっても子作りして大丈夫?」
子宮卵管造影検査は、その手技の都合上、一定の出血を伴います。人によっては出血が多いと感じる場合もあるでしょう。
そのせいか、子宮や卵管が傷つけられたのでは!?とパニックになる人もいます。
出血についてはおそらく、検査の前に医師から説明があったと思いますが、エックス線被曝についても含めて説明してみます。
出血は別におかしなことではない
検査後の出血が続くのは珍しいことではなく、1〜2日で収まる人もいれば、出血が1週間続く人もいるし、それが10日を越えたとしても問題はないでしょう。
ただ、心配でしょうから出血の原因について説明したいと思います。
子宮卵管造影検査は、卵管疎通検査用のカテーテルを膣を通して子宮に挿入して、カテーテルを通じて造影剤を子宮内に注入していきます。この造影剤が子宮内腔→卵管と進んでいき、最終的に腹腔内に流れ出す様子を、エックス線透視台で見ながら撮影していくものです。(ちなみに、軽い癒着であれば造影剤を流す勢いで開通することもあるそうです。)
この時、造影剤の勢いで子宮内膜が剥がれますので、子宮卵管造影検査後の出血は元々から予定されているとすら言えます。また、剥がれ落ちた後の小さな傷からの出血とある程度の腹痛が続くのもある意味、当然と言えます。
通常、最初はドロっとしたおりものが出て、それから鮮血に変わっていく事が多いようです。初めから両方が入り交じる人も多いです。また、出血に伴い腹痛がおこることも普通です。
上記のような検査による手技の影響が原因で出血が起こるのです。
ですから、極端に大量の出血が有るなどのケースでもない限り微量〜少量の出血であるならば「そういうもの」と捉えておくのが良いでしょう。
出血や腹痛はどうしたらいいの?
上記の通り、心配にはおよばないのですが、それでも心配な時は担当医に相談すると良いでしょう。多くの場合は、「大丈夫ですよ^^」と言ってもらえると思います。
通常のレベルを越えて出血が多い場合や、とても我慢できないような腹痛がある時などは、その都度、相談すると良いと思います。
また、通常は痛み止めと抗生剤が処方されていると思いますので飲み忘れないようにしましょう。
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出血中の子作りについて
こちらも説明は受けていると思いますが、改めて。
不妊治療のスタート時に多くのケースで子宮卵管造影を行います。これにより子宮の形状や卵管の状態が分かるのですが、副次的な効果として『妊娠しやすくなる』という有り難いメリットの存在が知られています。
このメリットが有るため、人によっては子宮卵管造影検査後はすぐにでも子作りに励みたい、という方が一定数いらっしゃいます。(気持ちはわかります。皆さん、検査からの三ヶ月〜半年を逃してなるものか!とお考えですので。)
しかし、意気込みに水を差す用で恐縮なのですが、子宮卵管造影をした当日は性交は絶対に禁止です。避妊すればいいとかそういう話ではなく『性交そのものがNG』です。
そして、上記の通り検査後は多くのケースで腹痛および出血を伴いますが、この出血が続いている間も数日間は性交は控えたほうが良いと説明されていると思います。
4,5日経っても出血が続く場合、今度は「そろそろ排卵日が……!」という焦りも出始めますので、この場合は已む無しとも言えますし、実のところ子作りに問題はないとされています。
出血中の性交を控える理由は妊娠(着床)の話ではなく感染症の原因にならないようにという予防的見地からのものなのです。
まとめ
- 子宮卵管造影検査後の出血は普通
- 1〜2日でおさまることが多い
- 1週間続いても別におかしくはない
- 処方された薬は指示通り全て飲みましょう(ゼッタイダメ!自己判断!)
- 子作りは出血が収まったらOK
- 4,5日後移行は軽い出血であれば排卵日と相談してやむなし
もちろん、状況を医師に伝えて判断を仰ぐのが一番であることは言うまでもありません。
出血がまた続いてるけど子作りして大丈夫か等について、不安な時は担当医に相談してみましょう。
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